新選組と最強子供剣士

ドタバタと足音を立てながら、監査の人達がやってきた。


あ、ティユル、今女性の姿‥‥‥‥


ティユルを見つめていると、大丈夫だと言わんばかりに微笑んできた。


「剣壱君!」


やってきたのは、山崎さんと他4人の人達。


山崎さんが急いで僕に駆け寄ってくる。


「なんて傷だ‥‥‥すぐに手当てしないと」


意識が朦朧としてきた。


ダメだ、眠い‥‥‥‥


ティユルがそばにいて、白凰達もいない。


それにしても白凰の奴、二刀流だったんだな。


手加減されてたってわけか。


「ハッ、やっぱりあいつ、僕より、強いじゃないか‥‥‥‥」


完全に安心してしまい、僕は意識を失った。





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白凰と氷景は、すぐに宿に戻った。


2人共毒のせいで、身体が麻痺してきている。


「あの糞餓鬼‥‥‥」


「痺れ薬だろ。かすっただけだ。この程度なら一晩で治る」


白凰はそう言って、壁にもたれかかってから座り込んだ。


ここまで帰ってこれただけ良しとしよう。


その表情は酷く疲れていた。


「なぁ白凰、本当にあの糞餓鬼を?」


「あいつは俺のモノにする。拒むならば、斬るだけだ」


「そんなに魅力的なのか?」


「ああ」


「本当にお前、変わってるな」


溜め息をつく氷景。


白凰も大きく息を吐き、目を閉じる。


そして2人は、すぐに深い眠りについた。





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