新選組と最強子供剣士

僕は思わず笑みを浮かべる。


笑みを浮かべたまま、白凰と氷景に問う。


「どうだ?毒入りの針の感触は」


2人は針のかすったところを反射てきに触る。


そう、かすればよかったんだ。


それだけで、毒は身体に入り込む。


「このっ‥‥‥」


「白凰!落ち着け!」


白凰が刀を構え、僕の方に向かってこようとする。


それを氷景が白凰の肩を握って抑える。


「撤退だ」


「‥‥‥‥ああ」


そう言って、白凰は僕を、氷景はティユルを睨みつけて去っていった。









ドサッ


地面に崩れるように座り込む。


痛む右肩を押さえる。


左腕と首も血が止まらない。


命中はしていないから、出血程度の怪我ですんでいる。


球は食い込んでいない。


「リーダー!」


2人が行ったのを確認した瞬間、ティユルが屋根から降りて近づいてきた。


今日は、本当に助けられた。


「すぐに止血をいたしますわ」


「ティユル‥‥‥‥」


見たところ、怪我はしてないようだ。


よかった‥‥‥‥


「剣壱君!北凪君!」