新選組と最強子供剣士

こいつ、何を考えている?


「おいおい冗談だろ?寝首をかかれるぜ?」


「大丈夫だ。治療もしないし、オレの部屋に縛り付けておく」


「だとしてもよぉ‥‥‥‥」


氷景が僕を鋭い目つきで見る。


‥‥‥‥連れていかれたら困る。


ダメだ。


縛られれば、どっちにしろこの出血。


死んでしまう。


死んではダメだ。


死ぬなと伝えた、ティユルが生きてる。


まだ未来で復讐も果たしていない。


どうすれば‥‥‥‥


「剣壱、取引だ」


「?」


「俺のモノになれ」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥は?


思わず自分の耳を疑った。


氷景も、ポカンと白凰を見ている。


「え‥‥‥?」


「‥‥‥‥‥‥はぁ!?」


氷景が焦った表情で白凰に迫る。


「白凰!正気か!?」


「正気だ。俺はこいつが欲しい」


と、突然のプロポーズ?


今の僕は多分、隙が出来ているだろう。


すぐに冷静を取り戻し、白凰を睨みつける。


「なぜ?」


「考えてみろ。新選組も俺のいる所も、そう環境は変わらない」


いや、変わるだろう!