新選組と最強子供剣士

白凰の背中を取った。


「なっ!?」


驚いて、反応が一瞬遅れる。


その一瞬は無駄にはしない!


振り向く前に‥‥‥‥


取る!!!


「はぁ!!」


ありったけの力を込めて、力強く斬り込む。





        バァン!!!





刹那的、銃声が響いた。


それから痛む、僕の右肩。


空中にいる時に撃たれ、後ろに倒れ込みそうになる。


「ギリッっ!!‥‥‥うおぉ!!」


根性でギリギリの間合いで刀を振るう。


キン!


だが、それは白凰の刀によって反らされ、またもや致命傷を避けられる。


「っ」


地面に着地した時、白凰によって首に刀を押し当てられた。


‥‥‥‥失敗、した。


右肩の痛みを堪えながら、白凰を睨みつける。


「‥‥‥あれは、何だ?」


白凰の後ろ。


そこにいる男に目線を移して、白凰に問いかける。


暗がりに見える、黒い着物を着た男。


見覚えがあった。


親父さんの鍛冶屋に小太刀をもらいにいった時に出会った、その男。


「よぉ白凰。危ないところだったな?」