新選組と最強子供剣士

息も整える暇さえない、怒涛の攻撃。


白凰の剣術、型、癖を瞬時に見つける。


「はあぁ!」

「うおぉ!」


2人同時に刀を振るい、互いにまた距離を取った。


「っ」


右頬が痛み、血がが流れるのを感じる。


深くはない。


それに‥‥‥ただでは傷つかない。


白凰の左腕の着物が斬れていて、腕からは血が流れている。


浅くはないはずだ。


なんせ、左腕を落とすつもりでかかったのだから。


「おい剣壱」


「‥‥‥‥」


「お前、何故新選組にいるんだ?」


何故新選組にいるか?


そんなのは簡単だ。


「生きるため」


生きている理由を見失わないため。


自分の愚かさを忘れないため。


「そうか」


白凰はそう言うと、腰に差しているもう一本の小太刀を手に取る。


「っ!そうはさせないっ!」


小太刀を抜かれる前に白凰に迫る。


ガキン!


だが、白凰は僕の刀を片手で受け止めた。


そして更に右手で小太刀を抜いて振り上げる。


「くっ!‥‥‥う、おぉ!」


地面を蹴り、ジャンプして白凰の頭上を飛び越える。