新選組と最強子供剣士

キン!ギン、ギン!キン!


白凰の刀を受け止めながら、ティユルのところからなるべく離れるように誘導する。


にしても‥‥‥


ギン!


強すぎる!


「っ」


一振りに耐えられず、後ろに跳んでしまう。


すぐに体制を立て直し、今度はこっちから白凰に向かった。


「はっ!」


「っ」


ギン!ギン!キン、ギン!


「うぉ!」


「っ!」


また押し負けた。


後ろに跳んで、距離を取る。


体格差がありすぎるな。


さて、どうするか‥‥‥‥


刀だけでは、勝つ可能性は少ないだろう。


まぁ元々、真剣勝負みたいに正々堂々と戦うような柄でもないが。


決闘とか好きじゃないんだけど、今回は仕方ない。


やはり、仲間が立だけっていうのもキツいか。


「逃げるのは止めたのか?」


「ここなら、2人でゆっくり勝負できる」


ゆっくりと構え直し、白凰を睨みつける。


「あの女が心配ではないのか?」


「そんなに柔なら、とっくに捨てている」


3人くらいなら大丈夫だろう。


叶にも手紙を任せてある。


届いているかは分からないが。


「なぁ剣壱、聞きたいことがある」