新選組と最強子供剣士

ま、承諾しなくても関係はないが。


痛い目はみてもらうけど。


数えている間、浪士達は顔を見合わせるだけ。


‥‥‥‥?


不意に、違和感を覚えた。


3人の目に‥‥‥絶望がない?


人の表情を読み取るのは得意な方だ。


特は不の表情は、見飽きているほど見ている。


数えるのを止め、男達に刀を向けた。


「何を狙っている?」


「「「!?」」」


僕の言葉に、表情を更に張り詰める3人。


肯定しているようなものだ。


だけど、狙いは分からない。


「お前は、俺達が何の策もなく5人でやろうと思っていたと思うか?」


「‥‥‥‥」


さっきからの疑問を問いかけられた。


そう、可笑しいのだ。


前に15人以上で負けたにも関わらず、今回はたったの5人。


考えろ‥‥‥考え‥‥‥‥


「リーダー!後ろですわ!」


立の声が耳に入った瞬間、素早く振り向く。


カキン!!


そして、迫り来る刀を刀で受け止めた。


ギリギリとしなる刀。


僕は押されそうになるのを堪えて、憎々しげに名を呼んだ。


「白凰‥‥‥‥」


なるほど、長州藩の用心棒。


こいつを待っていたのか。