新選組と最強子供剣士

刹那的、男が叫び声を上げた。


「う"あ"ぁぁぁあ!!!!」


断末魔のような悲鳴を上げ、地面に転がる男。


血がとめどなく流れ、止血をしなければ1時間もかからずに死ぬだろう。


「う"ぁ、おれの、おれのうでぇ‥‥‥」


涙を浮かべ、酷い表情になりながら痛みにもがく。


離れた腕を見つめ、絶望する。


それもそうだろう。


片手だけじゃあ、刀は振るえない。


振るえたとしても、強くはなれない。


男を見下す。


本当、馬鹿だな。


すぐに興味を無くし、4人の浪士のところへゆったりとした足取りで近づいていく。


「く、来るなぁ!!」


バン!


浪士の1人が叫んだ瞬間、銃声が響いた。


反射的に、頭を傾けて球を避ける。


仲代さんの手にある‥‥‥拳銃。


「いいもの、持ってるじゃん?」


思わず零れた言葉。


どこで手に入れたのかはさておき、本当にいいものを持ってる。


みた感じ、何連発かできるリボルバーのついた銃。


管打式の拳銃。


「どこで手に入れた?」


「く、くそ!」


バン!バン!


打ってきた球を軽く避け、仲代さんに近づく。


命中率よくないな。


暗いので視覚には頼れない。


「このっ!」