全てを理解したのか、頷きながら言う立。


さて、立に納得してもらったことだし‥‥‥


「一緒に討伐と行こうか」


「Yes リーダー」


立の返事と共に、僕は背中に背負っている刀を抜いた。


腰に差したいところだけど、大きいから無理。


叶の背を3回撫で、肩に乗ってもらう。


そして僕は屋根を使い、立と共に浪士達のところに向かった。





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ティユルと共に、屋根を走る。


「‥‥‥‥ここでいいか」


そう言って立ち止まったり、屋根に座った。


ティユルは静かに僕のそばに立つ。


「ティユル、気配はずっと消しておけ」


足をブラブラとさせながら、言った。


僕の声は、先ほどまでの子供のような声音ではない。


どこまでも無機質。


「フゥ~」


言いつけ通り、限り無く気配を絶つティユル。


完了して目を開けると、僕の方を見る。


「さすが」


僕は満足気にティユルに言った。


「ありがとうございます」


浪士達の足音が聞こえる方を見る。


数は5人といったところ。


「ティユル、殺すなよ」


「はい」