質問、ねぇ。


芹沢さんったら、らしいとか、だろうとか多いんだもん。


全部疑いたくなってきちゃったよ。


そうだな‥‥‥‥


「これは僕の予想だけど‥‥‥桂小五郎と高杉晋作は今、京にはいない、とか?」


僕がそう聞くと、芹沢さんは何やら驚いた顔をした。


「‥‥‥‥ワッハッハッハ!」


かと思いきや、いきなり笑いだす。


僕、笑われるようなこと言ったかなぁ?


「ちょ、笑うことなんかあった?」


「お主、それは勘か?」


「え?あー‥‥‥まぁ、そうだけど」


「お主の言う通りだ。今、この京にこの2人はいない。まぁ、厄介な長州藩の輩はいるがな」


まだいるんだ‥‥‥‥


ま、とりあえずは教えてもらった2人を覚えておこっと。


それと、あいつのことは聞いておかないと。


「ねぇ芹沢さん」


「なんだ?」


「水霧白凰って知ってる?」


名前を出してみたが、芹沢さんは首を傾げた。


あり?知らない?


「みずぎりはくおう?知らない名だな。特徴とか無いのか?」


「なんか、長州藩に仲間がいるんだって。こう少し癖っ毛で黒髪で長くて‥‥‥あ、でも一部が白髪になってて‥‥‥」


特徴を言っていくにつれ、芹沢さんの顔が険しくなっていく。


「背は少し高いかな?剣の腕なら、下手すれば僕より強いかもしれない。ああでも、1番の特徴は‥‥‥‥」


「目が銀のように美しい、か」


険しい顔のまま、少し固い声で言う芹沢さん。


「!、知ってるんだ!」