え、何その紹介。


第一、小姓って何?


手伝うのはわかるけど、こき使うって?


土方さんを見ると、訴えるような目をされた。


え、何、わかんないんだけど。


「自己紹介しろ」


「へ?あ、はい」


前を見ると、たくさんの隊士が僕を見る。


自己紹介ってどうすればいいの‥‥‥


とりあえず、普通に‥‥‥普通に。


僕、大勢の人の前で話すのとか苦手なんだけどな。


学校とかで発表の時とか超緊張するもん。


「えっと、桜木 剣壱です!8歳です!よろしくお願いします!」


バッと頭を下げた。


今思えば、子供がここにいていいんだか。


「子供?」


「何で新選組が子供なんか」


「手伝い何て出来るのか?女の子みたいだし」


あ、やっぱりそう言う反応なんだ。


まぁ気にせず頑張ればいっか~


ちょっと、いや、かなりムカつくけどね。


「不満がある奴ははっきり言え。ああ、言い忘れていたが、剣壱をここで預かるって決めたのは近藤さんだからな」


『いえ、不満などありません!』


土方さんが言うと皆さんが一斉に言う。


な、何で?


僕は、目を見開く。


え、近藤さんってそんなに怖いの?


確かに顔はいかついけど、優しそうに見える。