新選組と最強子供剣士

今日の目的忘れるところだったぁ。


「ねぇねぇ金田さん」


「なんだ？」


「金田さんんとこの鍛冶屋に、薙刀って置いてある？」


「なぎなた？」


金田さんは顎に手を当てて少し考えこんだ。


すると、少し自信なさげに言う。


「薙刀って、長刀のことだよな？」


「うん」


「槍じゃ駄目なのか？」


「薙刀がいいんだ」


「おめぇが使うのか？」


「まさかぁ！僕じゃ無理だよ」


金田さんの言葉を聞いて、思わず笑って答えた。


金田さんは「だよなぁ」なんて言って、また考えこむ。


「新選組の新入隊士に剣壱の知り合いがいる。
剣壱によると、そいつは薙刀を使うのが上手いというんだ」


斎藤さんが説明すると、金田さんはまた驚いた。


そして僕を見て言う。


「剣壱の知り合い？」


「うん。あ、でも、年は１９だよ。僕の仲間なんだ！」


「んーそういうことなら力になりたいんだが、
あいにく俺んとこでは扱ってねぇな。すまん」


「そっかぁ」


金田さんの返答に落ち込んだ。


なかなかないもんだなぁ。


ふーむ、どうするか‥‥‥‥


「おっと、いけねぇ。早く帰らねぇと。じゃ、
俺はこれで」


「うん、じゃあね」


「ああ」