子供相手にそこまでしないと思うけど、拷問なんてまっぴらごめんだ。


まぁ、痛みには馴れてるけど。


うーん、どうしようかな‥‥‥‥


あ、トイレに行きたいって言えばそこまでの道は教えてくれるかな。


あと、この時代だと‥‥‥井戸も知りたいな。


このくらいなら教えてもらえるだろうし。


そうと決まれば、すぐ行動!


江戸時代でのトイレって‥‥‥厠かな?


「藤堂さん!」


僕は襖を少しあけて、藤堂さんに声をかけた。


「何かあったのか?」


振り向く藤堂さんは、上半身裸で汗をたらしている。


暑いなら木陰とかで稽古すればいいのに。


「厠に行きたい」


「厠か。まぁそれくらないなら案内してやるよ。こっちこい」


藤堂さんが手招きしてくる。


‥‥藤堂さんって、皆に比べて身長が低いな。


高校生の僕は、165㎝。


藤堂さんも、そのくらいの身長だよな~


とことこと藤堂さんの後ろをついていく。


監視はついてきてるな~


監視の人をまくことは出来なさそうだな。


「ほら、ここだよ」


「ありがと~」


トイレをすますと、外には藤堂さんがまっていた。


チッ、先に戻ってればよかったのに。


そう簡単にはいかないか~