部屋にあるのは、机に座布団、布団、何かはわからないが多分お酒、奥に刀をおくスペースがある。


1人部屋にしては大きいな。


幹部だからかな?


まぁこの時代はこんなものなのか。


未来だったら、ゲーム機とか棚とか、いろいろごちゃごちゃしてる。


僕の部屋はあんまり置いてないけど。


「俺、外で素振りしてるから何かあったら呼べよ。あ、勝手に外に出るなよ?」


「は~い」


僕の返事を聞くと、藤堂さんは部屋を出て行った。


さ~て、まずは監視の位置を確認したいな。


耳の神経を研ぎ澄ます‥‥‥‥


聞こえてくるのは、藤堂さんの素振りの音。


あとは‥‥‥‥天井に息づかいかな?


ん~多分、監視は上にいるかな。


確認完了。


次に必要な情報はこの屯所の構造だな。


誰かに案内してもらいたいところだけど、土方さんが『引きこもってろ』って言ったからには、誰も案内はしてもらえないよね。


これは保留。


1番なんとかしないといけないのは服装か。


案内してもらうにしろ何にしろ、この時代に馴染めないと意味ないし。


後は、僕がどうしてここに存在しているか。


これに関しては、この時代に馴染んでからか。


何にしろ、この時代に馴染まないからにはなんにも始まらない。


さてはて、どうしたもんかな~


まずは屯所をある程度把握しておきたい。


当分はここで厄介になる気満々だが、何かあれば脱走する。


例えば、閉じ込められたり殺されかけたり。