新選組と最強子供剣士

てことは、純粋に剣の腕なら僕よりも強いことになるか。


「隊長、本当に土方さんに負けたんですか?」


「本当に負けたよ。ほんと、土方さんの見切りの早さには驚かされた」


「見切り?」


「そ、見切り」


土方さんは、相手の剣の弱点や癖を瞬時に見抜く力がある。


その理解の早さには驚かされた。


「山南さんとの試合の後、僕の剣のこと思い出してたんじゃない?完全に癖を見抜かれてた」


「でも、隊長ならすぐに変えれるんじゃ?」


「できるけど、流れを土方さんにもってかれたから冷静に判断するの難しかった。この身体だと間合いも踏ん張りも押し込みも、全部中途半端になる」


ああ、16歳の身体が恋しい‥‥‥


てゆうか、そろそろ戻ってもいい頃だと思うんだよね。


コウさんとラウさんに何かあったのかな?


気長に待つしかないかぁ。


「そんなことより立、頼んでいたのできた?」


「どちらもまだ」


「そう。やっぱり難しい?」


「ここでの依頼は5割程終了しています。問題はターゲットの方です」


「収穫はない、か」


「はい。というより、調べているのに感づかれてしまった可能性があります」


うわっ、それは大問題だ。


立も手こずるほど難しいんなら、土方さん達にも頼めない。


どっちにしろ、僕の独断で動いてるし。


というか、僕の私情も入ってないことはない。


「立、ごめんな。けど、今は立しか信頼してないから頼れない」


「わかっています。私は大丈夫ですよ」


立は僕に笑顔を向けて、僕を抱きしめた。