新選組と最強子供剣士

ほんと、佐ノさんは優しいよね。


きっと、考えて考えて、そして分からなくなったんだろう。


ちょっと佐ノさんの部下が羨ましいな。


「剣壱」


「なに?」


「ありがとよ」


佐ノさんは袖で涙を拭い、僕に優しい笑みを向けて言った。


「どういたしまして」


僕はそう言って立ち上がる。


そして佐ノさんを一瞥して、部屋を出た。










「ありゃあ、かなわねえなぁ」


僕が部屋を出て言った後、佐ノさんがそう呟いたのを僕は知らない。










佐ノさんの部屋を出た後、僕は立の部屋に来ていた。


「立~包帯変えて」


「あ、はい。わかりました」


立は救急セットを出すと、手際よく包帯を変えていく。


うん、やっぱり立の治療が1番安心できる。


「部屋に居てくれれば、私が部屋に行きましたのに」


「だって暇で。昼からは立と一緒に‥‥‥」


「それはまた別の日に。今日は絶対安静です」


「やっぱり?」


「はい」


はぁ~やっぱりダメか。


まぁ今も動くと痛いんだけど。