新選組と最強子供剣士

聞きづらそうに聞く佐ノさん。


うーむ、佐ノさんって絶対に殺し屋にはなれないだろうなぁ。


優しいお兄さんって感じ。


自分の正義には忠実そうだけど。


「剣壱?」


「ああ、ごめん。人は数え切れないほど殺してるんじゃない?悪い奴もいれば、中には何も悪いことはしてない人もいたよ」


「は?それは‥‥‥」


「皆、自分の正義だけを信じてるんだ。完璧にいい人なんて分からないよ」


佐ノさん達だって、長州の人達を殺してるんでしょう?


そういう意味を込めて言う。


人を殺してるんだ。


佐ノさんだって、完全にいい人じゃない。


「‥‥‥今日の朝、土方さんに相談したんだ。
俺は、どうすればいいか分からねぇから」


「?」


「そしたら、土方さんがお前に相談してみればいいって言ったんだ」


おいおい土方さん。


なんか知らないけど巻き込むなよ。


相談ごと聞くの、別に好きじゃないんだから。


人の考えなんてそれぞれだし。


「なぁ剣壱」


「ん?」


佐ノさんが大きく息を吸う。


僕の目を見て、悲しそうに笑って言った。


「仲間を、どうすれば簡単に殺せる?」


と。



「‥‥‥‥フフフ。アハハハハッ!」


思わず笑いが込み上げてきた。


『この人、何を人に聞いてんの?』って。