新選組と最強子供剣士

料理が下手なのに、節約のためだと僕と一緒にご飯を作ってくれて。


塩加減が酷くて、初めての鮭の塩焼きは塩辛くて食べるのに苦労した。


「生まれてから6年経つまで、僕は普通の子供だったんだよ。普通の家庭に生まれて普通に育てられた」


「それを言やあ、俺だって実家は薬屋だ」


「え、そうなの?薬屋の息子が刀さげて京の街を取り締まってるの?」


「なんかわりぃか?」


「ううん。けど、土方さんが薬屋っていうのは実感わかないかな」


「薬箱下げて商売してたんだ」


「うわっ、更に想像できない」


土方さんが薬箱を下げて商売‥‥‥


てか、薬箱ってどういう箱だろう?


「‥‥‥‥フフッ」


「あ?なんだ?」


「別に」


土方さんの声音が、いつの間にか少し普段通りになっている。


完全にとはいかないが、少しは楽になっただろうか?


「‥‥‥‥ありがとよ」


「え?」


「少し、楽になった」


「なら良かった」


穏やかな気持ちになり、土方さんの背にもたれながら目を閉じる。


暖かい‥‥‥


久しぶりに感じる、安らかな眠気。


ここには土方さんがいるから、寝ちゃだ‥‥‥










「剣壱?」


「スゥースゥー」


「こいつ‥‥‥俺の背中で寝やがって」


土方は剣壱の寝顔を見ながら、溜め息をつく。


「やっぱり餓鬼じゃねぇか。安心したように寝やがって」


そうして、溢れそうな涙をこらえ、フッと笑みをこぼした。










*********************