新選組と最強子供剣士

お腹いっぱいで満足だ~


隣に置いたクゥちゃんを再び抱きしめる。


そんな僕の姿に警戒心を緩めない皆さん。


殺気立ってる人もいる。


「おい餓鬼、他に何ができる」


「‥‥‥‥僕、餓鬼って名前じゃないよ」


「あ?」


ジトリと睨んでくる土方さん。


ふん、もう怖くなんかないんだからね。


睨み返してやった。


「‥‥‥‥剣壱、他に何ができる」


「家事!」


土方さんが折れて、僕は満足げに答えた。


「家事?」


「うん!料理とか洗濯とか掃除とか!」


しばし沈黙。


何だよ‥‥‥何か文句でもあるのかよ!


「‥‥‥こいつの処遇は後にする。その間、幹部の誰かの相部屋な」


「誰かって、誰ですか?」


長くてサラサラの、少し薄い茶色の髪をポニーテールにしている美男子さんが言った。


髪、邪魔くさくないのかな?


茶色の目をしていて、とっても美男子だ。


「年が一番下の平助でいいんじゃね?」


肘くらいまであるサラサラの焦げ茶色の髪を束ねて、横流しにしている色男が言った。


切れ目な瞳から覗く黒い目が怖そうなイメージを見せるが、優しい雰囲気のする色男だ。


「え!佐ノさん!何で俺!?」


「だから、さっき一番年下だからって言ったじゃねぇか」