ふぅ、と溜め息をつく僕。


うーん、江戸時代は不便だ。


無線機なんて、贅沢な物は望まない。


それ意外で今一番欲しい物って言われたら、速攻で答えられる。


時計が欲しい、と。


なぜかって?


ふん、ここの時間設定はわからないんだよ。


最近は、太陽の位置とか影の大きさで時間がわかるようになった。


ふーむ、時計が欲しい‥‥‥


「剣壱君」


「何?近藤さん」


突然、近藤さんが真剣な顔をする。


思い当たる説もなく首を傾げると、真剣な声で言った。


「今日はもう遅い。子供は寝る時間だよ」


‥‥‥‥‥‥‥


‥‥‥‥‥‥‥ッハ!


一瞬、時間が止まった。


真剣な顔をするから何かと思えば、そんなことかよ!!


土方さん達の方を見ると、沖田さんと立は肩が震えていた。


おそらく、いや、絶対に笑っているだろう。


うん、明日しめてやる。


土方さんは予想してたようで、溜め息をついていた。


斎藤さんは何か納得していている。


いったいなにを?


山崎さんは無反応で、山南さんは相変わらず穏やかに笑っている。


平にぃ達ですか?


隠しもせずに大笑いしてるよ。


‥‥‥‥‥‥


「いてぇ!」「グフッ!!」「いっ!?」


いっそ清々しいが、3人きっちり殴った。