新選組と最強子供剣士

そろそろイライラしてきたな。


僕は握り飯を一個を食べ終え、立ち上がる。


「あるよ。言うより、見せたほうがわかると思うから、やるね」


そう言い、僕は静かに立ち上がった。


「あ?ああ、見せてくれ」


視線が僕に集まる。


僕はニコッと笑い‥‥‥そのまま床を蹴った。


そして、瞬時に土方さんとの間合いをつめる。


ヒュッ、ドゴッ


「グッ」


土方さんの頭めがけて回し蹴りをした。


でも、さすがは新選組の副長。


土方さんはとっさに腕で防いだ。


けど、その腕が回し蹴りの餌食になる。


僕は空中で回転し、そのまま着地。


周りを見回すと、驚いている人と刀を抜いている人がいた。


も~刀なんて物騒だな~


だけど今はイライラしてるから、土方さんにそれを全てぶちまける。


「さっきから偉そうにするな!僕にたくさん質問しておいて、そっちは名前も言わないなんておかしいじゃないか!ご飯くれたことは感謝するけど、それとこれとは別問題なの!本当に何様なの!初めて会った人には挨拶しなさいって習わなかったの!」


ビシッと土方さんを指差して言う。


は~スッキリした~


本日二回目の軽くどや顔した。


そして、さっき座ってたところに戻ると、またご飯を食べ始めた。


周りの人は皆して阿呆面。


そんな皆さんに一言。


「子供だからってなめちゃだめだよ」


もう、本当になめないでよね。


フンッと挑発気味に軽く笑った。


土方さんが痛そうに腕をさする。