新選組と最強子供剣士

ま、交渉材料はまだあるんだけどね。


「じゃあ、土方さん達が企ててる、水戸派の計画を手伝うっていうのはどう?」


「!?」


「ッ」


僕の発言にまた山崎さんは驚き、土方さんは更に厳しい顔をする。


土方さん、顔怖いっす。


「例えば、何を手伝うんだ?」


「っ、副長!」


「山崎、黙ってろ」


「‥‥‥‥」


いやぁ、土方さんは話が早くて助かる。


ん~何を手伝うか、かぁ。


「命令してくれれば何でも。後、水戸派を長州の奴らの仕業だって細工もしてあげる。確実に、ね」


「なぜ、長州の間者であると気づいた?それ以前に、なぜ調べたんだ?」


「不信に思ったから調べた。気づいたのは職業上の癖かな?」


「どうやって裏をとるんだ」


「それは今は教えられないかな」


睨み合いが続く。


部屋は自然とピリピリとした空気だ。


土方さん、答えは決まってるだろうけど。


「いいだろう。その条件、のんでやる」


土方さんの決断に、僕はまたニッコリと笑った。


「ありがとう。じゃあ、今日中に立から監視は取ってね」


「ああ、いいだろう。それで、どうやって裏をとるんだ?」


「まだ教えないよ。あ、そうだ。ここでの立の扱いはどうするの?」


僕がそれを聞くと、2人共顔を渋めた。


なにかあったのかな?


「剣壱、北凪はお前の言うことしか聞かないのか?」