新選組と最強子供剣士

「剣壱、これ頼まれてたもの」


「わ、こんなにお団子買ってくれたの?ありがとう!」


佐ノさんからお団子を受け取る。


そして僕は危険を回避するために言った。


「じゃあ僕、立のところに行ってくれね。佐ノさん達、頑張ってね」


「は?」


佐ノさん達が不思議そうな顔をする。


うん、わからないならいいんだ。


そんな笑顔を向け、僕は屯所の中に入って行った。


「この、大馬鹿者ーーー!!」


廊下を歩いていると、そんな井上さんの怒鳴り声が聞こえてくる。


頑張ってねって言ったでしょ?


知らないふりをして、僕は廊下を歩く。


「にゃ~」


「あ、叶、いい子にしてたか?」


廊下を歩いていると、叶が足下にきてすり寄ってくる。


グハッ!可愛すぎる!


僕はしゃがんで叶の背を三回撫でる。


すると、叶は僕の肩に乗ってきた。


なんでか、叶って三回背中を撫でると肩に乗ってくる。


ま、別に問題はないんだけど。


自室に戻り、お団子を縫いぐるみのクゥちゃんのそばに置く。


そして僕は、押入れを調べた。


「んー‥‥‥‥あ、あったあった」


押入れの中には、僕が土方さんからもらった紙と筆の入った木箱を置いていた。


そこから目当ての紙を取り出し、部屋を出る。


えーと、あの人ってどこにいるかな?