新選組と最強子供剣士

特に芹沢さんの攻撃、結構きたなぁ。


あれがあたったら、また医療班の人達にお世話になっちゃうよ。


「坊や、ありがとう」


地面にへたり込んでいると、お店からおばさんが出てきた。


うーむ、お礼を言われるのはちょっと微妙だ。


「結局、お金払っていかなかったし」


「怪我人が出なかっただけでも、こっちとしては嬉しいものだよ。どうだ、お礼に好きなもの食べていってちょうだい」


「え、本当に!?わーい!」


よっしゃー!食べ物確保!


たまには人助けもするもんだな。


そうして僕はお昼ご飯を食べ、1人で屯所まで戻った。





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屯所に戻ると、玄関で井上さんが掃除をしていた。


「井上さん、ただいま!」


「ああ、剣壱君、おかえ‥‥‥1人かい?」


井上さんは僕を見ると笑顔を向けてくれたが、
すぐに渋い顔になった。


ま、僕が1人で外出するのは認められてないから当たり前なんだけど。


しばし井上さんは固まると、僕の肩をガシッと力強く掴んできた。


お、おう、なんか迫力がある。


「原田君達と一緒じゃなかったのかい?」


「一緒だったんだけど、男の人達と喧嘩になったから逃げちゃった」


「喧嘩!?怪我はないかい?一人で大丈夫だったかい?」


心配そうに聞いてくる井上さん。


叔父さんがいたら、こんな感じなのかなぁ。