新選組と最強子供剣士

おいおい、人の話は最後まで聞けよ。


本当に教育がなってないなぁ。


てゆうか、また酒臭いし。


本当に酒癖が悪いな。


芹沢さんの扇子をよけながら、次の行動を考える。


うーむ、自分が持ってる刀が邪魔になるなんて思ってもみなかったよ。  


絶対に片手使えないじゃん。


‥‥‥‥そうだ!


「なっ!?」


「(ニコッ)」


僕は芹沢さんの鉄扇子を刀で止めた。


鞘からはおろか、袋からも出してない。


ギリギリOKだよね?


芹沢さんにニッコリと笑い、刀で鉄扇子を跳ね飛ばした。


飛んだ鉄扇子をキャッチし、開いて顔を少し隠す。


さて、ギャラリーも増えてきたことだし、芹沢さん達にはそろそろ引いてもらおうか。


「芹沢さん、これ以上は不味いんじゃない?」


目を細め、少しの殺気を芹沢さんに向ける。


芹沢さんはそんな僕を見て、舌打ちをした。


「チッ。新見、行くぞ!」


そう言って、芹沢さんは僕をもう一度見る。


よかった、引いてくれるようだ。


「はい、返すね」


そう言って鉄扇子を芹沢さんに投げた。


それを受け取った芹沢さんは、2人と共に去っていった。


芹沢さんの姿が見えなくなると、僕は地面に座り込む。


そして一言。


「こ、怖かったぁ」