新選組と最強子供剣士

うん、気持ちよかったかな。


本当は手で止めたいけど、今は子供の姿だし。


いや、無理なことはないんだけど。


どう考えても身長がたりないんだよね。


「小僧、どっから湧いてきた?」


「人混みの中から!」


「なぜ新見を蹴り上げた?」


「お姉さんに手を出したから!」


「なぜここにいる?」


「お昼のご飯を求めて!」


「‥‥‥‥」


いやいや、無言はやめてよ。


というか、ギャラリーもなぜ無言?


恥ずかしいじゃないか。


「昼飯の時刻はだいぶ過ぎただろ」


誰かが正論を言ってくれました。


そう、そうなんだ。


今はもうお昼がとっくに過ぎた時間なのだ。


時計がないからわからないけど、太陽の位置からして2時~3時の間!


腹が減って仕方がない‥‥‥


「小僧、わしを誰だと思っている?」


「芹沢さん」


「覚悟はできてるんだろうな?」


そう言って鉄扇子を取り出す芹沢さん。


ふむ、ちょっと煽ってみるか。


「芹沢さん、ダメだよ。新選組は、京の街を守るためにいるんでしょう?土方さん達が言ってた。じゃあ、芹沢さんも‥‥‥」


「うるさいわ!!」


僕が話している最中に、芹沢さんが僕めがけて鉄扇子をふるう。