新選組と最強子供剣士

本当にくれるんだ!!


刀愛ってやつなのかな?


とりあえずこれはもらっておこう。


やったぁー!いいもらいものした!


帰ったら立に自慢しよ!


ついでに土方さんと沖田さんにも。


「あ、そうだ。白凰って長州の人なの?というか、仲間なの?」


「雇われたから用心棒をしているだけだ。長州でも幕府でもない」


「じゃあ今は長州派ってことか」


「長州には俺の仲間がいる。だから俺は長州に加担している」


あ、今の僕とそう変わらないんだ。


ま、敵なわけだし、僕の邪魔をするなら斬る。


「じゃあ僕もう帰るね」


「ああ」


「じゃ、またね」


白凰に手を振り、そのまま窓の襖を開ける。


そこから屋根に飛び乗った。


さて、これからどうしようか?


お腹空いたけど、お金持ってきてないし。


新八さん達を探そうかな?


いや、この人だかりの中探すのは‥‥‥


ガシャーン!!


屋根の上を走っていると、いきなり大きな物音が辺りに響く。


ざわざわしてたい人達も、一瞬にして静まり返る。


それほど大きな物音だった。


「こんな不味い飯に金を払えるか!」


聞こえてきたのは、芹沢さんの声だった。


あのジジイ、また問題起こしやがった‥‥‥