僕がボソッと呟くと、沖田さんは笑顔で返してくれた。


「正解。とくに土方さんがいいかな。でも、あの人が忙しそうだったら山南さんかな」


山南さんかぁ。


土方さんと山南さんって、裏ボスって感じするんだよね。


ボスは近藤さんだけど、あの人は叱等ないのかな?


「近藤さんは?」


僕がそう聞くと、沖田さんの表情が動く。


隣にいた隊士なんて、顔が真っ青だ。


これは何かありそうだ。


「近藤さんは止めといた方がいいよ」


「?」


「ああ見えて、怒る時は人一倍怖いから。だれも怒らせないようにしてるんだ」


へぇ~以外だな。


ちょっと試してみようかな?


「剣壱君、お願いだから止めてよ」


「え、ばれた?」


「近藤さん、怒る時は連帯で怒る時もあるし」


あ、それは嫌だなぁ。


叱られるのって好きじゃないんだよね。


ちょっとしたトラウマもあるし。


沖田さんと話していると、喧嘩はそろそろ落ち着きを見せていた。


結果・佐ノさん達の圧勝。

被害・店の破壊と商品の紛失。


よし。


「沖田さん、僕、ちょっとお散歩してくるね」


「え、ちょ、」


「平にぃ達にそう言っといてね☆」