僕はチラリと新八さんと佐ノさんを見た。


持ってきたかったんだけど、２人に止められたんだよね。


特に新八さん。


すごい形相で、僕に説得してきた。


僕はまだ子供だから、とか。


子供は武器をもっちゃいけなのかな？


僕、１０の時にはもう持ってたんだけど。


自分専用の武器の刀。


僕の組織は１年の訓練の後、自分専用の武器を持つことが義務。


１年ごとに、持てる武器も自然と増えてくる。


まぁ刀以外の武器も持ってたけど。


未来で仕事してたときなら‥‥‥


小刀に針に拳銃に、あと薬類も持ってたっけ。


「小太刀ね、僕にはまだ早いかなって」


「ん、そうか」


「うん。それに、平にぃ達と一緒だからいらないって思‥‥‥」


「おいおい、そいつぁどういうことだ！？」


道を歩いていると、僕の言葉を男の人の叫び声が遮った。


そっちに顔を向けると、なにやら人混みが。


おう、また揉め事か。


僕はよく遭遇するなぁ。


「なんだ喧嘩かぁ！？」


「え？」


自分に呆れていると、興奮した新八さんの声が聞こえてきた。


新八さんの方を見ると、何やら興奮している様子。


隣の佐ノさんも同じ様子で、平にぃの方も同じだって。


ん？いったいなにが？