しかし、あたしに試練が待ち受けていた。

それは、高校2年生の春だった。

お母さんが急な病で倒れ、病院へ搬送。

でも、お母さんは助からなかった。

お母さんは昔から身体が弱かった。

けど、お母さんは女手一つであたしを今まで育ててきてくれた。

お母さんが大好きだった。

それなのに……

あたしはこれからどうしていけばいいの…?



お父さんとはあたしが幼い頃に離婚し、あまり記憶がない。

だから、引き取ってくれるところは何処もない。

…独りぼっちになってしまった。



…お母さん、あたしを置いていかないでよ。