……懐かしいな。


昴、『好きだ。』って、真っ赤な顔して


真横向いて言った。


私が驚いて何も言えないと、昴は少し不安な顔して


今度はちゃんと正面を向いて、


『日野が。好きなんだよ。』


そう言ってくれた。


私は告白された事なんて初めてで


どうしていいかわからず、ただ

『うん。』


と言って頷いた。


不器用に気持ちを伝えてくれた昴が


たまらなく愛しかった。


『……じゃあ。今日からってことで。梨子って呼んでいい?』


昴はそう言いながら、私の前髪をかき分けた。


『………梨子のおでこ、可愛い。』


そう言って私のおでこにキスをした。