背中合わせの恋


エントランスにはコンシェルジュがいて、飾られてる絵画や骨董品は素人の目から見てもいいものだと分かる


最上階直通エレベーターに乗り込んだ


「ガラス張りって・・・」

「変に作り込んでいるよな」

「バカみたいね」

「本当だな」


到着した最上階は一室だけ

そこが私たちの家になるみたいだ


「鍵はこのカードキーと指紋認証2つ。登録できる人間は最大5人。もちろん登録した人しか開けることはできない」

「じゃあどうやって開けるの?」


私は初めてここに来たんだから登録しているわけがない


「昨日ここに来た時に登録しておいた」

「来たの?」

「自分の目で見ておきたかったしな」

「そっか」


カードキーと結城夏哉の指紋認証でロックを解除し中に入った


「きれー・・・」


高級感をゴリ押ししていないところが私好みだ