さよなら賑やかな夜よ。








『花火が上がるね』


「……そうだね」


『ごめん、全部食べちゃった』


「いいよ」




君は知っているんでしょう。




私が泣いている理由が。




だから、連れて行ってくれないんでしょう。






『こんな方法でしか、』


「え?」


『呪いをかけられない』