さよなら賑やかな夜よ。





『ねえ、つかさの話が聞きたいよ』


「…私の話?」


『うん』


「えー…」



次はかき氷に夢中になった彼。


私の方を向いて、シャリシャリと食べだす。




「例えばー?」


『つかさの一番印象に残ってる話してよ』




急になんてこと言いだすんだこの人は。



印象に残ってることなんて、そこまでないよ。



ゆっくりゆっくり生きてきたから。