さよなら賑やかな夜よ。






「あなたの名前は?」


『んー?』


「………」




教える気はないらしい。


さっきから私の隣に座り、焼き鳥を食べる彼。


私の焼き鳥…って思ったけど、どうやら焼き鳥を食べたことがないらしい。



キラキラと瞳を輝かせて食べていく。




「……友達とかと一緒に来てないの?」


『ううん、来てないよ』


「ここら辺に住んでるの?」


『うん、住んでるよ』