さよなら賑やかな夜よ。






『じゃあ、僕と一緒にいよう』


「え?」


『花火が上がるまで一緒にいよう』




透明感溢れる彼の笑顔。



少し、いやかなり胸が高鳴った。



綺麗な瞳が細められて、それと同時に口元が上がる。





「(……あ)」





彼の赤すぎるその唇を見て、




やっと色を見つけたと私は安心した。