昼休みの出来事が脳裏に蘇る。
『忍びは人身売買で最高値がつけられる』
そう、猿飛くんが言っていた。
身体能力が高く五感に優れた忍びは裏世界を生きる人たちにとって魅力的らしい。
でも、今は忍びは数が少なくなっている。だから高額な値をつけられ、狙われるのだという。
今までも忍びが誘拐され、姿を消すことがあった。
もっとも狙われる危険があるのはわたしのような一人でいる忍び。
猿飛くんの家は数ある忍びの中でも大きい家で、風魔一族のわたしの存在を知って、同業者として保護してくれると言った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…