「でも、お別れにはならないよ。わたしがここに預けられた理由でもあるんだけど、代々風魔一族は月神家を守ってきた一族でもあるの。だから朔とお別れなんてできないよ」
「本当に?」
「うん。それに、わたしは朔のSPだから」
「……そうだな」
朔は笑顔で返事してくれたけど、その笑顔はどこか寂しそうだった。
でもその寂しい笑顔はすぐに消えてしまう。
「それにしても、猿飛はどうして楓に近づいてきたんだ?あいつも本当かは知らねえけど忍びの一族だって言ってたし、忍び同士仲良くしたかったのかな?」
「それは……。猿飛くんはわたしを助けに来たって言ってた」
「助けに来た?」
「うん。ここ最近、女子高校生が誘拐されてる事件が起きてるでしょ?それはね、わたしを探してるからなんだって」
「……まさか、楓が風魔一族だからか」
「かも、しれない。たから猿飛くんはわたしを安全な場所に連れていくために、ここに来たって言ってた」


