玲美side
「結構暗いのね。」
「そうだね。あ、そこ段差あるから気をつけて。」
うーん。なんというか、支那ってのらりくらりしてるのに、妙に気が利くっていうか、紳士なのよね。
にしても、本当にこんなとこに幽霊なんてでるのかしら?
まず、いい年した大人がこんなことやってて、恥ずかしいわ。
「レミさん。」
「ん?なに?」
突然話しかけてきた支那に顔を向ける。
暗くて、表情はよく分からないけど、真面目な雰囲気だ。
「俺をフってまで、華乃と付き合ってたのって、そんな理由だったんだね。」
「……そう、ね。」
「レミさんさ、本当に、俺のこと好き?」
かつん、と二歩ぐらい先で止まった支那。
こちらに向いている顔は、悲しそうな顔だった。
嗚呼、不安だったんだ。支那も。


