「まずさ、あんなとこでイチャイチャするか?……いいや、しねぇ。
あきらかに彼女無しの俺への嫌がらせだろ。」
「うーん。あんなとこだからイチャイチャするんじゃない?
あっ!あのカップリング、礼於と多部さんだ!」
多部さんも、手が早いなぁ。
「……待て待て待て待て待て!」
「え、なに?」
「水城とお前って、付き合ってるんだよな?
カレカノだよな?カップリングだよな?」
「うん。そうだけど?」
「嫉妬しねぇの!?彼氏が、他の女とキスしてんだぞ!?」
さっせんは、くわっと目を見開きながら訴える。
「うーん、しないな。いつものことだし。理由あるし。」
「……それは彼女として、どうなんだ……。
てか、王道ストーリーだと、彼女は浮気彼氏に嫉妬して、浮気彼氏を嫉妬させたくて彼女も浮気するんだぞ?」
「なにいってんの、さっせん。
それは、学園ラブとか、純愛とかでしょ?
これ、コメディだよ。ラブコメ(一応)」
「それも、そうか。」
納得したさっせんを見て、私はふところ(ブレザーの内側ポケット)から、あるものを出す。
「お、お前……それはっ!!」


