片翼の天使


イヤッ……


私は手を振りほどいてしまった



『一体なにっ、私の背中に翼が生えてしかも天使なんてしかも、私は何故ここに要るの』



彼は寂しそうに呟いた



「あんたは、本当の自分に気付かず心に深い闇を持っていた。

自分が存在してることを怨み

こんな容姿で産んだ神を歎き

苦しみの果てに居たあんたに本来の自分に気付かそうと

あなたをここに呼んだ

あんたが自分の中の天使に気付くように

俺があんたを呼んだ」



私は黙った………

そして口を開いた