すれ違う人々は皆ぎょっとした顔で俺を見る。 当然だ。 いかにもひ弱そうなサラリーマンが、ドレスを着たガラスまみれの女を抱いて走っているのだから。 最近一駅分歩いていた効果なのか、思ったよりも体力は持つ。 ……皮肉な話だが。