俺は脇目も振らずジュリエットに駆け寄った。 ……初めて触れる彼女の体は、思っていたよりも温かった。 「……っ……!!」 野次馬たちが騒ぐ中、俺はジュリエットの体を抱えて走り出す。 「おいっ、お前何してんだ!?」 辺りは更に騒がしくなったが、人混みをかき分けてまで追ってくる者はいなかった。