「日葵っ！

大丈夫だった？！」



「由夏！！」




教室前の廊下で、いきなり教室から飛び出てきた由夏とぶつかりそうになった。




「じゃあ俺、先入ってるから。」



「うん。」




空気を読んだ冬真君は、教室に入って扉を閉めてくれた。




「さっき、日葵の変なウワサ聞いてっ！

ほんっと、チョー心配したんだからっ！！」



「ありがとう、由夏。」



「てか、なに？！

あのデタラメすぎるウワサ、すっごいムカつくんですけど！！」



「ウワサって．．．」



「あっれ～？

日葵ちゃん、知らないの～？」




そういってどこからともなく現れたのは、クレアちゃんだった。




「クレアちゃん．．．」



「あなたが私から、レオを奪ったって話よ。」



「ちょっ、なにいって．．．」




クレアちゃんが、そういう由夏をキッと睨んだ。




「あなたは部外者。

黙っててもらえる？」



「はぁ？」