「え……あ……」

不意打ち過ぎる嬉しい発言にカロンは言葉を失った。

次いで、ボッと火がついたように顔面が熱くなる。

「っ……えと…」

顔を真っ赤にさせて、なぜかカロンは凄まじく照れた。

「いい、の…?一緒に、寝て」

「あ…はい…」

頬を染めたカロンが潤んだ瞳で見つめてくるので小鳥まで照れてしまう。

「嬉しい……うん。めっちゃ嬉しい」

にやける顔を隠すように手を口元へ持っていく。

カロンは無駄にドキドキとうるさい心臓に参りながらフラフラと小鳥の白い柩に近寄った。

蓋を開け、中に寝そべる。

「カロンさん…?」

「……寝る」

「え…今からですか!?」

「そ。今から。あんたも付き合え」

「え…」

驚く小鳥に、カロンは照れながら手を差し出した。

「一緒に寝たいんだろ?おいで」

「っ!!はい…!」

クマのぬいぐるみを抱いたままカロンの隣にコロンと寝転がる小鳥。

彼女の笑顔を見てホッとしたカロンは小さなキスを小鳥の額に送った。

「おやすみ、小鳥」

「はい…。おやすみなさい、カロンさん」


――いい夢が見られますように


小鳥の優しい囁きを聞きながらカロンはゆっくり目を閉じた。