「くっ、るしぃ…」
そして重い。
相変わらず寝ているカロンは全体重を小鳥に預けている状態だ。
(潰されちゃう…!)
これは起こすしかないと判断し、小鳥はカロンの身体を揺すった。
「カロンさん!起きて下さい!重いから、どいて…!」
何度か声を掛けて、ようやくカロンの瞼が動く。
「ん……んあ…?え…?」
自分の下にいる小鳥の顔を寝ぼけ眼でジーッと見つめるカロン。
「……なんで俺と小動物の距離がめっちゃ近いの…?」
「それはカロンさんが寝返りを打って――」
「まあ、いいか。あんたぬくいし」
どいてくれるのかと思いきや、カロンは再び小鳥を抱きしめると潰さないように横向きになった。
「カロンさん!放して下さい!これじゃ寝れませんっ」
「なーに?ドキドキする?」
意地悪げに耳元で囁かれ、小鳥の頬が羞恥で染まる。
「か、からかわないで下さい!もうっ、さっきまでスッゴク心配してたんですからね」
「心配?」



