EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】


頬を赤らめる小鳥をチラリと見てからコホンと咳ばらいをして改まる。

「カロンが生まれてからさすがにマズイと思ったのか、父様は俺と母様を別の屋敷に移した。と言っても、同じ人間居住区内だから、かなり近かったが」

「人間居住区?今私達が住んでいる家じゃないんですか?」

「ああ。今の屋敷は当時、おそらく白魔と静理しか住んでいなかっただろう。シャルロットや母様が人間だから人間居住区にいくつか別邸を買ったんだ。父様は」

母親が死んでから兄弟全員が今の屋敷に集められた。

それ以前は異母兄弟と会うことはほとんどなかったらしい。

「俺達はバラバラに育った。俺が初めてカロンに会ったのは…十歳くらいだったか…。シャルロットに対して友好的だった母様が、俺を連れてカロンの屋敷へ遊びに行ったんだ」

そこで初めて目にした、カロンの暮らし。

「……窓のない薄暗い部屋に、カロンは首輪で拘束されていた」