しゃべりながらカロンは持って来たピンク色の首輪を小鳥につけた。
「カロンさんて、可愛いものが好きなんですね」
「まあな。だから小動物も好き」
ニッコリ笑うカロンにドキリとする。
(それって…私のこと…だったり?)
いつも小動物と呼ばれているため、今の発言も自分のことかと思いきや。
「ほら、こいつとか可愛くねぇ?」
カロンは衣装ダンスの隣にある本棚へと手を伸ばした。
腰くらいの高さしかない低い本棚の上には動物のぬいぐるみが並べられている。
彼はクマのぬいぐるみを取って小鳥に渡した。
「クマさん…」
彼が言う小動物とはこれのことか。
勘違いに顔が熱くなる。
「これな、俺がルカから強奪してきた貴重品。しゃべるし動くスグレモノ」
「え?」



