「おっ、およめさん!?」
お嫁さん発言に反応し、なぜかドキドキしてしまう。
子供の戯れ言だとはわかっているが、相手がオーレリアンだと普段との差があり過ぎて余計にドキリとする。
「今の発言は聞き捨てならないよ」
不機嫌に苛立ちオーラを放つ大人げない白魔。
「子供でも、言っていい冗談と悪い冗談があるってことを教えてあげないといけないね。身体に」
静理が爽やかな笑顔でムチを構えた。
「やめろ」
子供にも容赦ない兄達から末っ子を守るべく、フェオドールがオーレリアンを抱き上げる。
「にいさま!あいつらこわいっ」
「よしよし。俺が抱いててやるから、安心しろ」
「うん…」
フェオドールにギュッと抱き着き、安心を全身で吸収するように擦り寄るオーレリアン。
「さて…オーレリアンもこうしていれば問題ない。後は…」
フェオドールはチラリとカロンを見やった。



