「ちんちくりんは…ヒドイです」
「良くね?俺的には褒めてるつもり」
「ちんちくりんのどこが褒め言葉ですか!?」
眉をつり上げてプリプリするも、小鳥は不機嫌を引っ込めてふと浮かんだ疑問を口に出した。
「でも、どうしてモデルさんからアイドルに…?」
「アルトに誘われたから。一緒に活動しないかって。俺としてはモデルの仕事に執着なんてなかったし、面白そうだからいいかなーと」
「……かなり軽いノリですね」
「まあな。けど断らなくて正解。あいつらと何かするのは楽しいし飽きない」
楽しかった過去を思い出したのか、柔らかい表情で微笑むカロン。
そんな彼の笑顔に小鳥は数秒見惚れてしまった。
「もっと聞いてもいいですか?カロンさんのこと」
ドキドキしつつ、彼を見上げる。
「昔のこととか……あっ、子供の時はどんなふうだったんですか?」



